DTM Solutions

スタンダードMIDIファイル

ここでは、SMFを使用するアプリケーションを作成するのに必要な情報を提供したいわけではないので、

SMFは、ヘッダー・チャンクとそれにつづく1つまたは複数のトラック・チャンクで構成され、 実際の演奏データである MIDIイベントはトラック・チャンク内に収容されています。 このほかに、トラック・チャンクにはシステム・エクスクルーシブ・イベントやメタ・イベントなどが収容されます.......

のような解説は行いません。

スタンダードMIDIファイルとは何か

基本的には異なるメーカーのDAW(含むMIDIシーケンサー)間では楽曲データの互換性はありません。 A社のαというDAWで打ち込んだMIDIデータをB社のβというDAWで読むことは出来ないわけです。

この問題を克服するために考えられたのがスタンダードMIDIファイル(SMF)です。 Windowsパソコンでの「MIDIファイル(.mid)」がまさにそれです。ほかにも「標準MIDIファイル」のように呼ばれることもあるようですが、正式にはスタンダードMIDIファイルといいます。
SMFは.DOCなどのワープロの文書ファイルに対するプレーンテキスト(.TXT)のようなもので、必要最小限の演奏データに限定して異なるアプリ間の互換性を優先したものです。そのためDAWのプロジェクトデータには存在していた多くの情報のうち、演奏データに直接関係ないものは破棄されています。

SMFのフォーマット

SMFには次に示す3つのフォーマットがあります。

フォーマット情報は SMF内部のヘッダー情報に収容されている為、フォーマットごとにファイルのネーミングが異なるようなことはありません。 ちなみに現在、 Windowsでは、SMFのファイル名は、拡張子".mid"で統一されています。 一般的に SMFというと、上の2つ、"FORMAT 0"または "FORMAT 1"のものを指します。"FORMAT 2"はあまり馴染が無いので説明は割愛します。

メディア・プレーヤーの様な、再生位置のみをバー状に表示するものの場合で再生する場合は、 見かけ上 "FORMAT 0"、"FORMAT 1"の違いは分かりません。